Illustrator9でM+FONTSを使用する
デザインの真似事を始めてそれなりの年月が経ちまして,以前も書きましたが前世紀のソフトウェアである所のIllustrator9を未だに愛用しております。若い頃になけなしの貯金を叩いて買ったから意地でも使い続けるというのと,バージョンアップの必要性を特に感じていないというのが主な理由。
話は変わってフォントについて。こちらもお金が無いので和文はWindows95時代に買った安価なDTPソフトのおまけに付いてたダイナフォント,欧文に至ってはWindows3.X時代のマルチメディアCD-ROMだかなんだかに入っていたよく判らないフォント群を今でも使い続けています。
で,日本語でロゴやら横断幕やらを作っておりますと極太ゴシック辺りがかなり重宝して,今までダイナフォントのDF極太ゴシックを多用しておりました。しかし最近になってこのDF極太ゴシックがどうも古臭いというか野暮ったく感じる様になりまして。そこで現代風というかもうちょっとスタイリッシュな太ゴシックは無いかなあと探したらM+FONTSというその筋では有名なフォントに辿り着きました。
このM+FONTS,現在も制作中の為まだ収録漢字が不足していますが制作が活発でほぼ毎日新しい漢字が追加されています。何より7ウェイトのフォントがとても魅力でデザインも好み,その上パブリックドメインとの事。素晴らしい。
早速導入してIllustratorで使用…と思いきやテキストを入力しても真っ白で何も表示されません。フォントをMSゴシックやDF極太ゴシックに変更するとちゃんと表示されるのにM+FONTSにした途端真っ白。あれ,インストール失敗した?と思って試しにPhotoshopやWordで書いてみるとちゃんと表示されます。しかしIllustratorに戻ると相変わらず真っ白。
困ってGoogle先生に泣きつくとどうもTrueTypeフォントには新旧2種類の規格?があってIllustrator9は旧規格にしか対応していないらしいという事が判明。この理解で正しいのかいまいち自信が無いのだけれど前述の通りフォントは十数年前に買った古いものばかりを使用していたし,普段使わないフォントで試してみたら比較的新しいフォントでM+FONTS同様の症状を確認。うむむ。
もちろん最新版のIllustratorなら(というか結構前のバージョンでも)新旧規格に対応している様ですが,アップグレード期限なんてとっくに切れているしこの為だけに8万も出して新規購入する余裕なんてあるハズも無く。でもM+FONTSかっこいいなあ使いたいなあと悶々としておりました。
以上前置き終わり。以下本題。
要は使い慣れたIllustrator9上でM+FONTSが使用出来れば良いのです。アウトライン化された状態で構わない。
そこで『他のドローソフトで文字入力してIllustratorにコピペすれば使えるんじゃね?』と思ってやってみたらあっさり行けました。
以上本題終わり。
…えー,前置きに比べて本題の文量があんまりなので手順を詳細に書くと
・Inkscapeでテキスト入力してオブジェクトをコピー
・Illustrator上でペースト(アウトライン化されたデータとして使用可能に)
うん。文量変わらない。
記事タイトル『Illustrator9でM+FONTSを使用する』からすると詐欺みたいな結論ですが個人的には事足りたのでこれにて。
追記)
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